湯沢の街を、歩く。

寝坊した。特に時間に縛られているわけでも無いから、どうでもいいんだ。
9時に起きて、ゆっくり風呂に入る。10時ちょっと前にチェックアウト。
そのまま、GALAのベースステーション「カワバンガ」に入る。
既に営業は終了している。シーズンロッカーを利用する人と、払い戻し業務のために、チケットカウンターを開けている。
それ以外の施設は全て、クローズ。もちろんレストランも。
ロッカーに入って、まず持参した朝食を食べる。そして、睡眠の追加。
一眠りしてから、一度GALAを出る。ノグチハーツ店というスーパーに行って、昼飯とお土産の調達。歩いてきたのは、初めてだ。いつも、車で来るときしか来なかったから。
一度、GALAに戻って、昼ご飯を食べてから、もう一度温泉街方面へ戻る。
まだ、雪は充分に残っている。ちょっとピステンを入れれば、即営業出来そうだ。…悔しい。
そして、ふらふら歩いていると、あるものを見つけた。「石川遼記念館」。
まだ21歳なのに、既に生ける伝説と化している、天才ゴルファー。彼は天才だけど、努力も惜しまない。礼儀も正しい。そしてただ稼ぐだけでなく、いつも貢献を考えている。
彼は、先日、今シーズンの獲得賞金は全て義援金として寄付すると、宣言した。
これは、イギリスでも大きく報じられた。
確かに、彼は賞金以外にも、スポンサーを数多く抱えていて、潤沢な資金がある。
でも、それでも、賞金を全額というのは、本当にプロゴルファーとして思い切っている。
これも、父勝美さんの指導なんだろうか？
なんか、自分が余りに小さく感じてしまった。自分が何か出来ないか？自分なりで良いから。
今年は、なお一層、彼にはがんばってもらい、1円でも多く義援金になればいいなぁ。他のプロが黙っちゃいないだろうけどね。
そこから、駒子の湯に。ここは共同温泉。温泉に浸かり、しばしこの世の憂いを忘れたかった。これも、今回の目的。
風呂から上がったら、曇天の空から、雨…、いや雪が降ってきた。やっぱり、寒いんだ。
GALAまでゆっくり歩いて15分弱。荷物をパッキングして、シーズンロッカーの鍵を返却し、予約しておいたタクシーに乗り込んだ。バイバイ、今年のGALA湯沢。